はじめに
マラソンの練習や大会において、シューズ選びはとても重要です。アシックスは日本のランニングシーンで高い信頼を誇るブランドであり、初心者から上級者まで幅広いランナーに対応するシューズがラインナップされています。本記事では、アシックスシューズ愛好家である私自身がその時々のレベルで、練習や大会で使用してきたシューズも含めて、練習の種類や目標タイム別におすすめのアシックスシューズをご紹介します。さらに、なぜアシックスが日本人ランナーにおすすめなのか、その理由も私なりに調べてみたので少し解説します。
なぜアシックスが日本人におすすめなのか
1. 日本人の足型にフィットする設計
アシックスは日本発のブランドであり、日本人の足型(幅広・甲高)に合わせたシューズ設計が特徴です。海外ブランドでは足幅が狭いモデルが多い中、アシックスはWIDEサイズのシューズも展開しています。私自身も海外ブランドのシューズを履いたことがありますが、足幅が少し窮屈に感じて、結局アシックスのシューズを使用しています。
2. 日本の気候に適した機能性
日本の夏場は、高温多湿な環境になります。その環境に対応するため、通気性に優れたモデルがラインナップされています。通気性の良いシューズは、快適なランニングをサポートしてくれています。
3. 高い技術力と品質
アシックスは、長年にわたる研究開発により、クッション性や反発性に優れた素材を採用しています。ランナーのパフォーマンス向上を支える技術力が信頼され、マラソン競技においては、過去の世界大会で日本人金メダリストが着用しているなど実績、実力ともに信頼が持てると思います。
4. 豊富な選択肢とサポート体制
初心者からプロまで幅広いランナーに対応するシューズラインナップが魅力です。また、日本国内では購入時のフィッティングサービスやカスタマーサポートが充実しています。特にアシックスオンラインに会員登録すると、商品発売などの通知が受け取れるので人気商品の購入にも便利です。
1953年にマラソンシューズ、タビ?をリリースして以来、研究、開発、改良を重ねてきた歴史が、今のアシックスのランニングシューズを支えている点も信頼できるポイントだと思います。
練習種類別おすすめアシックスシューズ
私がランニングを始めた当初は、練習内容もさほど考えずに、ただ走っていただけでしたので、ゲルカヤノのみを使用して練習を行っていました。それで困ることもなく、マラソン初挑戦で完走もできました。タイムを意識するようになるまでは、練習用と大会用に分けて「シューズを使い分ける必要はないのかな?」と私自身は考えています。それでも、総走行距離でシューズの劣化も考えられますので、大会に出場するときは、大会用に別のシューズを準備することも選択肢の一つにしてもいいかもしれません。
1. タイムを意識した練習
タイムを意識した練習では、ペース走やビルドアップ走など、一定のペースを維持しながら走る練習を行いますので、適度なクッション性と推進力のあるシューズがおすすめです。
- おすすめシューズ: EVORIDEシリーズ、TARTHERシリーズ、MAGIC SPEEDシリーズ
- 理由: 軽量で反発性に優れており、ペースを安定させやすい構造です。
私自身は、マジックスピード3を使用して練習をしています。
【具体的な練習方法】
- ビルドアップ走: 徐々にペースを上げることでスタミナを強化。10kmを3段階に分けて、各段階ごとにペースを速くするなど負荷をかける練習。
- テンポ走: 5km、10km、15kmなどを、ややキツいペースで走り、心肺機能を高める練習。
2. 長距離を走るときの練習
長距離の練習では足への負担を軽減するため、クッション性の高いシューズが重要です。ロングランや、ゆっくりとしたジョギングに最適なシューズ。
- おすすめシューズ: GEL-KAYANOシリーズ、GEL-NIMBUSシリーズ、NOVABLASTシリーズ
- 理由: クッション性が高く、長時間の走行でも足への負担を軽減してくれます。
私自身は、最初はゲルカヤノシリーズを使用していましたが、現在はNOVABLASTシリーズで練習しています。
【具体的な練習方法】
- LSD(Long Slow Distance): 週に1回、20km以上をゆっくりしたペースで走ることで長い距離を走れる持久力を養う練習。
3. スピードを意識した練習
インターバル走や短距離ダッシュに適したシューズ。
- おすすめシューズ: TARTHERシリーズ、MAGIC SPEEDシリーズ、S4シリーズ
- 理由: 軽量で反発力が高く、スピードを出しやすい設計です。
【具体的な練習方法】
- インターバル走: 400m〜1000mを全力に近いペースで走り、間にジョグを挟む。5〜10本繰り返す練習。
- 坂道ダッシュ: 100m程度の坂を全力で駆け上がり、ゆっくり下ることを、5本〜10本繰り返す練習。
私自身は、短距離のスピード練習はTARTHER RP3、大会を想定して走るときは1か月前くらいまではMAGIC SPEED3、1か月切ったら大会で使用するシューズを使用して練習しています。
4. 大会で使用するシューズ
大会では、これまでの練習の成果を最高のパフォーマンスで発揮して、最高の結果を得られるように、軽量で高反発なシューズを選びたくなりますが、クッション性も大事になってきますので、御自身の目標に合わせたシューズ選びをすることが重要になってきます。
- おすすめシューズ: METASPEED シリーズ、TARTHERシリーズ、MAGIC SPEED シリーズ、S4、他にも目標に合わせて選択
- 理由: 高反発素材と軽量デザインにより、レース中のスピード持続が可能です。
【大会前の練習方法】
- ペース走: 本番を意識したペースで10〜15kmを走ってみる。
- シューズ慣らし: 大会使用シューズで数回の練習を行い、フィット感や、足への負担がないかなどを確認する事は重要です。
5. 目標タイム別おすすめシューズ
マラソン完走目的(初心者向け)
初心者には足への負担を軽減し、クッション性、安定性の高いシューズがおすすめです。
- GEL-KAYANOシリーズ: 初心者にとって快適なクッション性とサポート力。
- GEL-NIMBUSシリーズ: 柔らかな感覚のクッション性とゲルカヤノよりも軽量。
私自身は、最初のフルマラソンの時に「ゲルカヤノシリーズ」を使用して、完走した実績があるのでゲルカヤノシリーズをお勧めします。
サブ4目的(4時間切り)
ある程度のペース維持と快適性が両立するシューズを選びましょう。カーボンプレート入りのシューズも反発力があって記録更新を助けてくれます。
- MAGIC SPEED シリーズ: マジックスピード4になって、クッション性と反発性が向上しています。
- S4シリーズ: asicsさんがサブ4達成のために開発したシューズなので一押しです。
私自身は、マジックスピード2で「サブ4」を、マジックスピード3で「サブ3.5」を達成しました。ただ、当時「S4」という商品はありませんでしたので、もし今から「サブ4」を目標にするなら、「S4」一択かなと思います。
サブ3.5目的(3時間30分切り)
スピードと反発力、クッションのバランスが取れたシューズが重要です。大会では、カーボンプレートありのシューズを履いているランナーが多くみられます。自分の足で「蹴る力」がある方は軽量なシューズを選ばれる方もいらっしゃいます。
- TARTHERシリーズ: 軽量で反発性とグリップ力が向上されています。
- METASPEEDシリーズ: asicsさんの最高クラスのレース用シューズです。
- MAGIC SPEED シリーズ: 私自身がサブ3.5達成できた実績があるため。
実際のところ、「S4」、「マジックスピードシリーズ」でも十分サブ3.5は達成可能です。なぜかというと、私自身がマジックスピード3で達成できたからです。その当時よりも、「S4」、「マジックスピードシリーズ」は性能が向上していますので、より可能性は上がっていると思います。
サブ3目的(3時間切り)
最速を狙うランナーには軽量で推進力のあるシューズがおすすめです。私自身このレベルに到達できていないので、一般的におすすめされているシューズを紹介します。
- METASPEEDシリーズ: スピードを追求するランナー向け。
- なぜおすすめ?:最高レベルの推進力と反発力で記録更新を狙える。
- SORTIEMAGIC RP 6: アシックス最軽量ランニングシューズ、プレートがしなることで推進力を生み出す、エリートランナーにおすすめ。
- なぜおすすめ?:瞬発力が求められる場面でも対応可能。
6. シューズ選びと試着時のポイント
1. シューズサイズの選び方
ランニングシューズは普段履いている靴よりも少し大きめを選びましょう。つま先に1cm程度の余裕があることが理想です。走る時に、どうしても靴の中で足が動くので、窮屈な感じのサイズを選んでしまうと、爪などに負担が掛かってしまい、思いがけないケガなどにつながるためです。
2. 試着する時間帯のポイント
夕方に、試着するのがおすすめだと言われています。なぜなら、足は日中の活動によって夕方にかけて、少しむくむため、より実際のランニング時に近いフィット感が確認できるからです。靴下も、実際に走るときに使用するもので試し履きすることをお勧めします。靴下の厚さで感触が変わってしまうからです。
3. 実際に試し履きする際の注意点
試着時には、歩いたり軽く走ったりして、足のフィット感やクッション性を確認することが大事です。ネットで購入を考えてある方も、シューズはモデルによって同サイズでもフィット感が異なるため、試着は必須です。可能であれば実際の店舗で、試し履きをお勧めします。
7. シューズの履き替え時期について
1. 履き替えの目安
- 500km〜700km走行が一般的な履き替え時期だと言われています。
- アウトソールのすり減り具合も判断基準となります。
- 特にヒール部分の減りに注意しましょう。
2. シューズを長持ちさせるためのポイント
- ランニング後は、湿気を飛ばすために風通しの良い場所で乾燥させましょう。
- 汚れた場合は軽くブラシで洗い、直射日光を避けて乾かしてください。
- 複数のシューズを使用して、シューズにもお休みの時間を与えることも良いそうです。
まとめ
アシックスのシューズは、幅広い練習シーンや目標タイムに対応するラインナップが魅力です。特に日本人ランナーにとっては、足型や気候に合った設計が強みとなります。今回、御紹介した商品以外にもたくさんのシューズがあります。シューズ選びは、マラソンの成績に直結しますので、ぜひ御自身に合った一足を見つけてください。定期的なシューズチェックも忘れず、快適なランニングライフを楽しみましょう!