【アシックス ターサー RP3】 を使って脚力強化 記録を6分短縮!

asics TARTHER RP3 ランニンググッズ

マラソンでサブ4、サブ3.5を達成した後、更なる記録更新を目指している方もいらっしゃると思います。 今回は、脚力強化を目的のために練習用として購入した「asics TARTHER RP 3」を実際に使ってみた感じや、練習の成果で得られた結果をお届けします。

近年、多くのランナーがカーボンプレートを搭載したシューズを使用する中で、「カーボンプレートなし」のシューズを使用して、脚力を鍛えることに興味を持たれている方も多いのではないかと思います。私もその一人で、そういった同じ目的を持たれる方々に向けて、「asics TARTHER RP 3」の特徴や、使用感を詳しく解説するとともに、並行して使用している「マジックスピードシリーズ」との比較も書いていきます。

実際「asics TARTHER RP 3」での練習を続けた結果、タイムを6分ほど縮めることが出来ましたし、最後まで脹脛(ふくらはぎ)の攣りを感じることなく完走することが出来ました。

この記事では、これらのシューズを実際に履き比べた上で感じた違いや、カーボンプレートなしのシューズの特性を活かすために行った練習内容についてもお伝えします。練習した結果どのように脚力が変化したのか、レースでどのような結果を得ることが出来たのか、具体的なエピソードを添えてお伝えしますので、記録更新を目指すあなたの参考になれば幸いです!

カーボンプレートなしのシューズを選択した理由

私は、サブ3.5を達成するまで「カーボンプレートあり」のシューズのみで、練習をして大会にチャレンジしてきました。理由としては、走り始めたときのランニングシューズの主流が「カーボンプレートあり」であった事と、とにかくタイムを出したいという思いからです。

ランニングを始めたころは、フルマラソン完走を目標にしていたので、怪我を避けるため「クッション性重視の厚底シューズ」を使用して完走を目指していました。「完走」という目標を達成した後は、「タイム」に目標を変更し、「タイム短縮を意識してスピードが出せるカーボンプレートありのシューズ」でチャレンジしてきました。

練習の継続と、靴の性能の恩恵を受けることで、2024年の「佐賀さくらマラソン」で、サブ3.5を達成することが出来ました。

当初の目的「サブ3.5」を達成できた嬉しさもありましたが、「このままの練習でサブ3を達成できるのか?」と、次なる目標を考えたとき「シューズの恩恵だけでは限界があるのでは?」と考え、シューズの性能を最大限に生かすことができるように自分の脚力強化が必要だ」という思いから「地面を蹴る力」をつけようと考えました。

そこでasicsの公式サイトで「自分の足で蹴る感覚」や、レビューなどで「脚力を上げるための練習で使用」というフレーズを目にして asics TARTHER RP 3 を購入し練習を始めました。

カーボンプレートなしのシューズを使った感じ

実際に履いてみて、履き続けてきた厚底シューズとの違いは

カーボンプレートあり・なしの違い

  • 反発が感じられない足が前に出ない
  • クッション性が高い靴を使用していたので明らかに感触が堅い
  • 足裏と地面との距離が近く非常に薄い

反発が感じられないし足が前に出ない

初めてasics TATHER RP3を使用して走った感想は、自分の脚力の無さに気づかされた瞬間で、下記にあるタイムの差で数字が証明してくれました。

asics TARTHER RP3 プレートなし
asics マジックスピード3 プレートあり

距離は違いますがカーボンプレートありのシューズのほうが距離も長いのですが、1kmあたりで15秒くらい速く、10km換算すると2分30秒もの違いがあります。

asics TATHER RP3 を使用して20kmの予定でスタートし、まず感じたのは「足が前に出ない」ということです。今までのランニングではプレートの反発で自分が思う以上に足が前に出ていたということを改めて実感。もちろん前に進みますが、カーボンプレートありのシューズ着用時のようなスピードが感じられず、これが実際の自分の脚力で「蹴る力がない」ということを実感した瞬間でした。

クッション性が高い靴を使用していたので明らかに感触が堅い

その後もランニングを継続していると、股関節や足首に違和感が出てきて「このまま走り続けたら故障するかも・・・」と思い20kmの予定でしたが、17kmで中断しました。いきなりタイムを意識して今まで通りの距離やスピード感を意識して使用するのは故障の原因になるかもしれません。

クッション性が今まで履いてきた厚底シューズと比較して、クッション性能が考えていた以上に低く、走っていても地面の堅さが直接伝わってくるので、距離を走るには少しずつ脚を慣らしながら距離を伸ばし、体を慣らしていく必要がありました。

そこで、長く走っても15kmくらい、タイムは気にしないようにして走るようにしました。早くても1km5:10〜5:20を心掛けて時間をかけて徐々に足を慣らしながら距離を伸ばしていき、。週3回のランニングを継続して約3週間ほどで20km走っても、足腰に違和感を感じることもなく走れるようになりました。

タイム的には遅くなっていますが、20km以上走っても問題なく走りきることが出来るようになりました。そこで練習の結果を確認するために、マジックスピード3を使用して、タイムトライアルを実施してみました。

結果は、納得いくようなタイムではありませんが、20km以上を走破でき時期的にも夏に近づき気温29℃というところを考慮すると、5:00/kmを切れたことが収穫です。数字的には、微妙な結果になりましたが、確実に成長した部分もあります。

さらに走りこんでみた結果です。2週間後に福岡マラソン(2024)を控えていたので現状の実力把握の為に、最後のハーフの距離を突っ込んで走ってみました。1kmあたり約12秒の短縮ですので良い感じでのびてきています。

本番前とは違い、1週間前からの体力調整、筋肉疲労回復もしていない中でのタイムですので調整したらもう少しいけるのではないかと、期待が持てる結果になっています。

さらに体感としては、asics TATHER RP3 (カーボンプレートなしのシューズ)使用しての練習を行う前までは、asics マジックスピード2(厚底、カーボンプレートとあり)のシューズを使用しても11km~13km付近で股関節や、膝に若干の違和感を感じることがありましたが、asics TATHER RP3で練習を重ねてからは、痛みを感じることなく完走でき、足腰が強くなっていると実感できました。

足裏と地面との距離が近く非常に薄い

これまで厚底シューズを履いてきたので、シューズを履いても地面との距離があって「フワフワ」した感じがありましたが、asics TATHER RP3を履いた感じは、しっかり地面を感じるということでした。自分の足でしっかり地面を感じて「地面を蹴る」ということを目的に購入したので選択は間違っていませんでした。

クッション性がある「カーボンプレートあり」のシューズだけで練習を続けていたら、クッション性があるので変わらない部分だったと思います。長い距離を走るための基本的な部分を鍛えるには、間違っていない選択だと確信しています。

練習内容

私は1週間に3回ランニングをする時間を確保していますが、水曜日の仕事が終わった後に10km~12kmのランニング、週末に30km、シーズン前になると週末に40km~50kmのランニングを行っています。asics TATHER RP3は水曜日のランニングの時に使用しています。最初は週末の長距離の時にも使用していましたが、スピード練習と脚力強化に絞っての練習に切り替えました。

水曜日のランニングにインターバル走を取り入れて

  • 2kmのジョグ
  • 200mダッシュ × 4本~5本
  • 150m坂道ダッシュ × 4本~5本
  • 最後の1km4は分以下で走る

以上のようなメニューで練習しています。

練習した結果、タイムを更新

今回、夏場に asics TARTHER RP3 を使用して練習し2年越しに「福岡マラソン」(使用シューズはマジックスピード3)で挑戦してきましたが、結果は約6分くらいのコースの記録を更新できました。残り4km地点から股関節に違和感を感じて失速してしまいましたが、それでもタイムを短縮できたのは  asics TARTHER RP3 を使用しての練習の成果だと思います。

*「佐賀さくらマラソン」よりタイムが落ちているのはコースの起伏が「福岡マラソン」のコースのほうがあるためです。

実際、脹脛(ふくらはぎ)の攣りは全く感じることなく完走でき、自分の足で地面を蹴る力は確実についています。25km地点くらいまでは4:30/km前半で走れていました。スピード練習にはとても向いていると思います。

まとめ

今回、asics TATHER RP3を使用して練習を続けてきた結果、記録の更新と脚力の強化をすることが出来ました。「カーボンプレートなしのシューズ」を使用しての練習を取り入れることで、脚力がついて良い結果を得られると実感できました。ただ、先述していますが体を慣らすための使用期間が必要だと思います。脚力強化を目指す方は asics TATHER RP3 を使用して練習することで、よりよい結果が得られると思います。

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